ホラリー占星術



失せもの探しの簡単な手順

@失せものを指す天体をリストアップし、その中でも強く失せ物を支配するものに特に注目する
Aその天体のあるハウスとサインから、失せものがどのような様子でどこにあるかを推理する
B天体の運動が速い、遅い、逆行、コンバストなどの特殊なコンディションにないかを調べる
C失せものを指す天体と角度を取っている惑星がどのハウスからきているかを確認

失せものを指す天体が、
■コンバストしていれば、姿がくらんでいて見えないので見つかりにくい。
■速度が遅い場合は発見に時間がかかる。あるいは、一箇所に留まっていてあまり動かない。
■逆行していれば、アスペクトに関わらず「もどる」の暗示

わたしの本で紹介しましたコラムには細かい技法がリストアップされていますが。上記の手順から十分に失せもののありかを推測することが可能です。POFが宝のありかを指すことから、補足的に失せものの場所を指すなど、様々な技法がありますが、まずは基本原理として上記のものを大前提としてください。


7ハウスの扱い方

ホラリー占星術師の中には、恋人を5ハウス、妻を7ハウス、セフレは8ハウス、などとすべての関係性を示す位置を分けることでシグニフィケイター(それを指すもの)を分けようする場合があるようですが、私はこういう分け方はしません。これをやると単純に「当たらないから」というのと、経験上、浮気相手とうまくいってるときは、伴侶ともうまくいくし、もっと別の方向からもモテるという事例をいくつもみているからです。
メールもTLも一斉に静まりかえってさみしいときがある一方で、一人から連絡がきたら、それが呼び水となって別の相手からも一斉に連絡来るという経験は誰にでもあると思われます。いわゆる「モテ期」というのもそれ。
こういった現象は、実はASN−DESの自分対他者のエネルギー交換の流れ以外にも適応できます。例えば2-8ハウス軸を示す小さなものを呼び水にして、収入の回路を開いてお金を呼び込んだり、4-10軸を刺激することで仕事運を上げることも可能。
風水で財気を示す位置に「金」を象徴するグッズを置いて回路を開くのと同じですね。
象徴学のすごいところは、象徴は鉱物や虫けらといった原始的で矮小なものから首相や国家といった規模の大きいものまですべの次元で体現できるところです。

では具体的に共有されたシグニフィケイターから、どのようにして現在直面している浮気相手と伴侶との間にある葛藤をリーディングするのかいくつかのパターンで説明してみましょう。

@7ハウスに1つあるいは1つ以上の惑星があり、シグニフィケイターがハウスルーラー以外に存在する場合。
Aシグニフィケイターが、接近のメジャーアスペクトを2種類以上持っている場合。
B7ハウスが空っぽで、シグニフィケイターが一つ。更に接近のアスペクトをどの惑星ともとっていない。

@の場合は、話しが簡単で、より強く対象を表していると思われる惑星をそれぞれに当てはめます。例えば浮気相手がおしゃべりで、連絡をこまめに取りたがるから水星。妻はいつもしかめ面をしていて恐ろしいなら土星。といった性質でもよいし、ホロスコープのアセン、太陽、月が、乙女座や双子座にあるから水星。といった具合です。

Aの場合は、自分が好ましく感じているほうの相手が、より好ましいアスペクト、自分が重荷に感じたり、消えてほしいと感じている相手が苦痛を示すアスペクトといった具合に、アスペクトの住み分けをしていることに気が付くでしょう。
あるいは、接近のアスペクトをとる惑星がどのハウスから来ているかを確認したときに、明らかにどちらかの人物を示していると思われる場合もヒントになります。2ハウスルーラーとの接近のアスペクトがあれば、金銭的な利害関係のある相手がそのアスペクト、といった具合です。
この現象は、たとえばナチュラルルーラーとしての月が母と妻と子供を同時に示す場合にもよく起こるのですが、月が他の惑星ととっているアスペクトの苦しい部分をそのうちの一人に投影して、良好な部分をある相手に投影するという現象はよくおこります。

Bの場合は、まず共有する一つのシグニフィケイターの、良い側面と悪い側面を分けて分析し、それにナチュラルルーラーを足します。自分に楽しみと喜びと快楽をもたらす相手を金星、自分と生活を共にする相手や安心させてくれると同時に不安にさせる相手を月、苦しめる相手は土星、怒らせる相手は火星など。

以上。
難しいようですが、本来7ハウスが示すものを5ハウスや8ハウスに振り分けて読むよりは、ずっと真実に近い答えが導き出せますので、ためしに身近な事例で二通りのリーディングをいくつかやってみてください。



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